2023年ネットショップの年末商戦に向けたアイデアを紹介

みなさんこんにちは。

2023年も残りわずか。

今回はネットショップの年末商戦に向けたアイデアを紹介します。


2023年は多くのネットショップで思ったように売れず売上が減少

まず、2023年は多くのネットショップが思ったように売れず、売上が減少したという声をよく聞きました。

それもそのはず、燃料高・物価高による買い控え、そして消費傾向が今までのウチでの消費から旅行やレストランなどの外出へと変わったためです。

下のデータは、日本の国内総生産(GDP)の各項目の実質成長率を表しています。
4月から6月期の個人消費は前期比0.5%減と、3四半期ぶりのマイナスになりました。

https://www.asahi.com/articles/ASR8H312LR8GULFA00T.html

2023年の消費者の動向

次に、下の表は2022年と2023年に「消費金額が『大幅に増えた』または『増えた』と思う商品カテゴリ」を比較したものです。

https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/consumer-business/articles/cp/consumer-behavior-survey.html

この一年で伸びたカテゴリに注目すると、

  • 旅行(前年度比+75%)
  • レストラン(前年度比+47%)

逆に下がったのは、

  • フードデリバリー(前年度比-48%)
  • 衣料品(前年度比-33%)
  • ラグジュアリー(高級ブランド、宝石、時計などを含む)(前年度比-28%)

です。

2022年は「フードデリバリー」が一番多かったのに対し、2023年には約半分に減少しました。

代わりに2023年には「レストラン」や「旅行」のカテゴリが大きく伸びており、消費者の動向がこの一年で大きく変わったことがわかります。

年末商戦で人気の食品や日用品、ギフトは-6%~-12%と影響が低めというのは少しいいニュースですね。

買い控え対策例

次に、他のビジネスの買い控え対策を参考にしてみましょう。

スーパーマーケットの例

スーパーマーケットでは、袋菓子やお肉、保存が利く価格が安定している野菜はまとめ買いでお得になるサービスを実施しているようです。

また、日持ちや価格の安定性のある冷凍食品のケースを増設し、具材を一つ一つ買いそろえて調理するよりも安くなる少量パックの総菜の品揃えを強化しているようです。

参考:信濃毎日新聞デジタル「買い控えや「値上げ疲れ」対策 長野県内スーパーはどう工夫」

衣料品店の例

衣料品店では、「低価格」で新デザインの商品を提供しています。

例えば、ユニクロは世界的デザイナーが手がけた「お手頃価格」の新コレクション「UNIQLO: C」を女性向けに発売開始。

また、「低価格」を売りにしている#ワークマン女子は、新しく若者をターゲットにした新店舗「Workman Colors」をオープンしました。

参考:日テレNEWS「物価高で“買い控え”続く衣料品 ユニクロやワークマンが新戦略 デザイン重視で価格は“お手頃”」


では2023年の年末商戦アイデアは何がいい?

今までの調査を参考に、2023年の年末商戦のアイデアを考えると、以下のようなものが良さそうです。

  1. トレンドを活用する
    • 旅行の消費金額が増えているため、旅行用品や観光関連商品をネットショップで積極的にアピールしましょう
      旅行に必要なものや、旅先で気に入った商品をもう一度購入したいと思う人がいるため、おみやげ関連商品が売れる可能性があります。
  2. まとめ買いを促す
    • ネットショップならではの「〇〇円以上の購入で送料無料」といったプロモーションを行い、一度に多く買ってもらうようにしましょう。
    • また、ギフトのバンドル商品の販売も効果的です。
      年末はイベントが多く、物入りの時期ですので、食品や日用品のまとめ買いや、配れるギフトのプロモーションを行うと購入されやすくなるでしょう。
  3. 低価格の新商品を発売
    • 消費者は価格を非常に重視しています。
      低価格でインパクトのある商品を発売することで、市場での立ち位置を強化できるかもしれません。

それではみなさん、今年の年末商戦を頑張ってください!
ネットショップは現在少し厳しい状況にありますが、時代の流れを見極め、柔軟に対応していきましょう。