その言葉、意味ちゃんと通じてる?Web業界の“ズレやすい用語”解説

今回は皆さんも一度はややこしい!と感じたことがあるであろう「ウェブマーケティング用語」に関して、ウェブデザイナー兼ウェブマーケターの視点で解説したいと思います。

ウェブ業界では、同じ概念でも人によって呼び方が異なることがよくあります。

今回は、そんな用語の違いや意味について、できるだけわかりやすくお伝えします。

フロントページとは?

まずは「フロントページ」。

これはウェブサイトを開いたときに最初に表示されるページのことですね。

人によっては「トップページ」や「ホームページ」と呼ぶこともあります。

英語では一般的に “Homepage” と呼ばれますが、日本では「ホームページ」がサイト全体を指すこともあり、混乱しやすい表現です。

私も昔は「トップページ」と呼んでいましたが、最近は「フロントページ」の方が業界内で使う人の割合が増えてきているので「フロントページ」という表現を使うようにしています。

サイトマップとワイヤーフレームの違い

ウェブ制作の現場では、「サイトマップ」と「ワイヤーフレーム」の違いについて混同されることもあります。

それぞれの役割を簡単に説明すると:

  • サイトマップ:ウェブサイト全体の構造やページの階層をまとめた図(設計図のようなもの)
  • ワイヤーフレーム:各ページのレイアウトや要素の配置を示す設計図(デザインの下書き)

サイトマップは比較的昔から変わらず使われていた言葉ですが、ワイヤーフレームは以前は「レイアウト」や「ラフ」と呼ばれていた時代もありました。


そしてワイヤーフレームのクオリティや細かさは人によってさまざまですが、重要なのは、クライアントにとってわかりやすく、伝わりやすい形で作成することが大切だと感じています。

SEOという言葉の解釈

「SEO(検索エンジン最適化)」も、人によって期待する内容が異なる言葉でしょう。

  • 検索結果の上位表示による集客数アップを期待する人
  • 上位表示だけでなく、検索経由で訪れたユーザーのコンバージョン(成約)数の向上までを期待する人

このように、人によって解釈に幅があるため、一緒に仕事を進める際には「どこまでをSEOと考えているか」について事前に認識をすり合わせておくことが大切だと感じています。

そうしないと、「検索流入は増えたのに、全然問い合わせが来ないんだけど?」といったすれ違いによる不満が生じてしまう可能性もあります。

バナーとは?

「バナー」もまた、さまざまな解釈を持つ方が多い用語だと感じています。

業界で一般的にいう「バナー」は、

画像と文字で構成され、クリック可能なプロモーションやナビゲーションの要素

を指します。

サイト上の広告バナーやキャンペーンバナーなどがその代表例ですので、ウェブサイトで使用しているイメージ画像を指して「このバナーを変更してください」と指示されて一瞬戸惑うこともあります。

最後に

このように、ウェブ業界では時代や環境、人によって言葉の使われ方が変化しやすいのが特徴です。

だからこそ、いいウェブサイトを作るためには「コミュニケーション」がとても大切だと実感しています。

ウェブ制作会社とやり取りする際には、わからない言葉は遠慮せずにその都度確認することをおすすめします。

私たちも、できる限り丁寧に説明しながら、お客様との相互理解を深めていけるよう努めてまいります。