ウェブマーケティング業界ニュース解説「Googleアナリティクスが2023年に旧バージョンを廃止すると発表」

ウェブマーケティング業界ニュース解説「Googleアナリティクスが2023年に旧バージョンを廃止すると発表」

あけましておめでとうございます。

2023年最初のトピックは、ウェブマーケティング業界のニュースの解説です。

「Googleアナリティクスが2023年に旧バージョンを廃止すると発表」

まずGoogle アナリティクスについてよく知らないという方のために説明すると、Google アナリティクスは一番有名な無料のアクセス解析ツールです。

Google アナリティクスを使えば、ウェブサイトのアクセス数はもちろん、ウェブサイトを閲覧しているユーザーの所在地や、どのページがよく見られているのか、何経由で自分のウェブサイトを訪問したのかなど、非常にたくさんのことがわかります。

ですので、私のようなウェブアナリストだけでなく、ブログの運営者や、ウェブマーケッターにとって必須のツールとなっています。

Google アナリティクス4の画面

Googleアナリティクス4の「4」は第四世代の「4」

Google アナリティクスはこれまでも何度か変更をしており、これまで標準で使われていたGoogle アナリティクスは通称「ユニバーサルアナリティクス(UA)」と呼ばれていて、これが第3世代。

「Google アナリティクス4(GA4)」は第4世代となります。

その第3世代の「ユニバーサルアナリティクス」のサービスが6月に終了するので、現在「ユニバーサルアナリティクス」を利用している人は早めに「Google アナリティクス4」を導入する必要があります。

ただサービスを移行するだけならいいのですが、この「Google アナリティクス4」、機能や仕組みが第3世代と大幅に変わってしまっているので、ウェブマーケティング業界では 2020年に「Google アナリティクス4」がリリースされてから、導入作業や「Google アナリティクス4」の勉強でてんやわんやです。

Google アナリティクスの歴史

Google アナリティクス4で変わること

第4世代の「Google アナリティクス4」で何が変わるかと言いますと、

  • ウェブとアプリを合わせた解析ができるようになる
    今までの第三世代の「ユニバーサルアナリティクス(UA)」ではウェブサイトしか解析できなかったのですが、時代の流れでウェブサイトとアプリを合わせて解析することが重要視され、「Google アナリティクス4」ではアプリの解析も可能になりました。
  • ユーザー情報の取得方法が改善
    今まではユーザーに関するデータ取得には主にCookieを使っていました。
    しかし、Cookieはブラウザベースでの取得になるため、ウェブサイトにアクセスするブラウザが変わると同じユーザーかどうかという判断が難しくなります。
    Google アナリティクス4ではユーザーデータ取得の優先順位がGoogleのログインIDやデバイスIDとなり、今までより正確なユーザー情報の取得が可能になり、プライバシーにも配慮されるようになりました。
  • 計測の方法が変更
    これも時代の流れですが、今までの第3世代までではウェブサイトに何人が訪問して何ページ見られた、というアクセス数ベースで計測していたのですが、「Google アナリティクス4」では、ユーザー主体の計測方法がメインとなります。
    「ユーザーが何々をした」という「イベント」や、「エンゲージメント」といった観点での計測が主になっています。
    この「エンゲージメント」というのはSNSのインサイトを見たことがある人は見聞き覚えのあるかもしれません。
    時代は数より、エンゲージメントを重視するようになっているのですね。
    また、ページという観念のないアプリの計測をする際も、数では計測が難しいので、「イベント」や「エンゲージメント」での計測が重要になります。
  • 機械学習(AI)が使える
    Googleによる機械学習を活用した予測機能が使えるようになっています。
    例えばデータが揃ってさえいれば「7日以内に購入する確率のある人」などをまとめてそのユーザーたちの行動を調査することもできるようになっています。

こういった変更により、今までの第3世代で取得していたデータも、「Google アナリティクス4」では取得方法が異なるので、数値に大きな違いが出たり、取得ができなくなるデータもあります。

そのため、各企業のマーケティング部門ではその点の調整を急いでいます。

何をすればいいの?

大きな規模のウェブサイトの「ユニバーサルアナリティクス」→「Google アナリティクス4」への移行は大規模な作業になりますが、比較的小規模で「ユニバーサルアナリティクス」上で細かい設定を行っていないウェブサイトであればGoogle アナリティクス4への移行は簡単です。

2023年6月末までは第3世代の「ユニバーサルアナリティクス」と「Google アナリティクス4」の平行利用が可能ですので、現在第3世代の「ユニバーサルアナリティクス」を利用していてまだ「Google アナリティクス4」を導入していない場合は、すぐにGoogle アナリティクス4を導入して、7月までに両方を併用しながら慣れておくことをお勧めします。

まだGoogleアナリティクスを使っていなくて、この機会に自分でも「Google アナリティクス4」を導入したいという方はこちらのGoogleアナリティクスのサイトから導入できます。

自分でやってみたけどうまくいかなかった、またはしっかりと色々な数字を計測したいのでプロに設定をお願いしたい、という場合は、私の方で設定代行サービスも行なっていますし、単発コンサルティングで一緒に設定することも可能ですのでお気軽にご相談ください。

今回は以上です。

それでは今年もみなさんよろしくお願いいたします!

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