今回は、オンラインショップを運営していて、インスタグラムの運営にマンネリを感じている方に向けて、消費者行動モデルに基づいた効果的な運用方法を紹介します。
インスタグラム運営に力が入らない理由は、明確なビジョンが見えていないからかもしれません。
この記事では、消費者行動モデルを活用して、ユーザーのインスタグラムでの行動を把握します。
これにより、ビジョンが具体的に設定できるようになり、投稿内容や注力すべきポイントが明確になります。
結果として、インスタグラム運営がより効果的になるはずです。
消費者行動モデル「DECAX」
消費者行動モデルとしては、AIDMAやAISASなどが有名ですが、今回使用する消費者行動モデルは消費者目線のDECAXにインスタグラムの機能を当てはめてみました。
Discover(発見)
まず、お客様は発見タブやフィードのおすすめを通じて、あなたの投稿を見つけます。なので今の認知拡大と潜在顧客の発掘に力を入れたい場合は、上の図のように発見タブや、フィードにおすすめとして表示される「フィード投稿」や「リール」を積極的に活用するべきです。
Engage(関係構築)
このフレーズではお客様があなたの投稿に「いいね」やコメントをしたり、DMのやりとりで関係構築を行います。お客様との関係構築に力を入れたい場合はリアクションを期待できる、「フィード投稿」や「ストーリーズ」の活用が有効です。
Check(確認)
関係構築がうまくいくと、お客様はあなたのプロフィールページを訪れ、商品やサービスについてさらに詳しく確認します。その時に有効なのが「ハイライト」ですので、「ハイライト」ではお客様が知りたい情報をしっかりまとめておきましょう。
Action(購入)
お客様が商品の購入を決めてオンラインショップで購入します。オンラインショップに行く前にインスタグラムに「ショップ」の機能があれば気軽に見ることができますので、「ショップ」機能も設定しておきましょう。
eXperience(体験・共有)
お客様が購入した商品の体験をインスタグラムで共有し、その喜びを友人やフォロワーと分かち合います。その際によく使われるのは「フィード投稿」と「ストーリーズ」です。
<インスタグラムの機能説明>
- フィード投稿
画像と文章(キャプション)の投稿。画像は一度に10枚まで投稿可能
- リール
動画投稿。発見タブで表示されやすかったりおすすめとしてフィードに表示されやすい特徴有り
- ストーリーズ
インスタグラムの上部の丸いアイコンをタップすると見ることができる24時間限定の投稿
- ハイライト
プロフィールページに表示される丸いメニューでストーリーズをまとめて作る
- ショップ
インスタグラムではオンラインショップと連携してInstagramショップとして商品を紹介できる
- 発見タブとは?
インスタグラムの下のメニューに表示されいる虫眼鏡アイコンのタブをクリックすると、ユーザーの興味や行動に基づいたおすすめの投稿やリールが一覧で見れる。ユーザーはこの発見タブを使うことで、新しいコンテンツやフォローしたいアカウントを簡単に見つけることが可能。※インスタグラムにはここで紹介しているものよりまだありますが、今回はオンラインショップのインスタグラム運営において重要且つ無料で使える機能に絞って解説しています。
各投稿のポイント
「フィード投稿」&「リール」の投稿ポイント
○視認性の高いデザインや、引きの強いキャッチコピー
「フィード投稿」&「リール」は発見タブや、おすすめとしてフォロワー以外のフィードにも表示されるため、そこからさらに、タップして全ての投稿を見てもらえるようにする必要があります。
そのためにも視認性の高いデザインや、引きの強いキャッチコピーを一枚目の画像やリール動画の最初に表示することが重要です。
○エンゲージメント率を高める
発見タブやおすすめに多く表示されるためには、エンゲージメント率を高めることが重要と言われています。
ハートの数や、コメントの数もエンゲージメント要素なので、キャプションに「面白いと思ったらハートを押してね」や「感想をコメントで教えてください」など、リアクションを促すメッセージを含めるのもおすすめです。
また、よく保存されている投稿もエンゲージメントが高いと評価される傾向があるので、お役立ち情報や情報量が多い投稿は「あとでゆっくり読もう」と保存されやすいようです。
○「PASONAの法則」に沿って興味をもってもらいやすい投稿を作る
他にも「PASONAの法則」に基づいて投稿を作ると興味を持ってもらいやすい投稿が作れます。
PASONAの法則とは、セールスプロモーションで共感を得て行動を促すための手法です。
問題提起→煽り・共感→解決策の提案→絞り込み→行動を提案
の流れで投稿やリールを作ることでユーザーの行動を促します。この構成はテレビCMでもよく見られます。
投稿内容に迷ったらこの法則を参考に投稿や動画を作ってみましょう。リールだとテレビCMのように作るのもいいですし、投稿ならこれらのステップを一枚ずつの画像に分けて投稿を作るといいでしょう。
「ストーリーズ」の投稿ポイント
次に、「関係構築」や「確認」「体験・共有」で効果的な「ストーリーズ」ですが、私は「ストーリーズ」で最も重要なのはザイオンス効果だと考えています。
ザイオンス効果とは、特定の人物や物事に何度も接触することで、好感度や評価が高まるという心理的現象です。
毎日、フォロワーのストーリーズ欄にアイコンが表示されることで、好感度や信頼度が上がり購入を検討してもらいやすくなることが期待できます。
さらに、「ストーリーズ」にはフォロワーが参加しやすいスタンプやアンケート機能もあるので、フォロワーとのやり取りを楽しむことができこういった機能の活用は「体験や共有」で有効です。
「ハイライト」の投稿ポイント
ハイライトは、商品やサービスに興味を持ったフォロワーが「確認」のためにショップのプロフィールページを訪れた際に、追加情報として知りたいと思う内容をハイライトにまとめておきましょう。
ショップの場合、注文方法、配送方法、ギフト情報、お客様の声、制作工程など、オリジナリティを出しつつ基本的な情報をカバーする様にしてハイライトにまとめておきましょう。
「ショップ」の投稿ポイント
インスタグラムのショップ機能は、オンラインショップへの誘導に最も効果的な機能です。商品の魅力が伝わる写真を使用し、クリックしてオンラインショップに訪問してもらえるよう工夫しましょう。
今回は以上です。
今の自分のインスタグラム運営に満足していない方は今回の記事を参考に、インスタグラムをさらにレベルアップしてください!