最近、友人のインスタグラムの個人アカウントが乗っ取りの被害に遭い、「Bitcoinで2万ドル儲かった」という偽の投稿がされました。
大手銀行の入金通知画像まで使われており、非常に巧妙な手口でした。
SNSで急増する不正ログイン問題
Instagramは、世界中で多くのユーザーに利用されているプラットフォームで、その人気の高さから乗っ取り被害が増加しています。
日本のIPA(情報処理推進機構)が発表した「不正ログイン」相談件数の推移図」のデータでは、FacebookやInstagramなどのSNSで「不正ログイン」が発生し、自分のアカウントにログインできなくなる被害に関する相談件数が増加していると報告されています。
特に、ビジネスアカウントは信頼性が重要であるため、一度詐欺行為に利用されると大きなダメージを受ける可能性があります。
今回は、孫氏の「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」にあやかってInstagram乗っ取りの被害に気づく方法、乗っ取り犯の目的、対処法、そして予防策についてお話します。
乗っ取りに気がづくとき
乗っ取り被害に気づくポイントは以下の通りです:
- ログインできない:パスワードが変更され、アカウントにアクセスできない。
- 不審な投稿やストーリー:自分のアカウントに覚えのない投稿がされている。
- フォロワーからの連絡:「変なDMが来たよ」や「こんな投稿してた?」と報告を受ける。
早めに気がつくためにもこれらのサインを見逃さないことが大切です。
なぜ乗っ取られるのか?乗っ取り者の目的
次に「敵を知る」ということで、乗っ取りをする人の目的も知っておきましょう。
乗っ取り者がアカウントを狙う理由は以下の通りです:
- お金を騙し取るため:不正に取得したアカウントのフォロワーなどを偽商品販売や詐欺サイトに誘導して金銭を得る。
- 個人情報を盗むため:不正に取得したアカウントのフォロワーなどのクレジットカードや住所を騙し取り、転売する。
- 信用を壊すため:不正に取得したアカウント本人やそのアカウント使って他人の名誉毀損や個人的な復讐のために利用する。
- サイバー犯罪に使うため:不正に取得したアカウントを使ってウイルス拡散やスパム送信に利用する。
- 世論操作や混乱を起こす:不正に取得したアカウントを使ってフェイクニュースや大量スパムを広める。
これらの目的で、乗っ取り犯はアカウントを狙っています。
乗っ取られたらどうする?
もし乗っ取られた場合は、以下の手順を速やかに行いましょう:
- パスワードのリセット
速やかにパスワードを変更してください。
ログインできない場合は、Instagramの「instagram.com/hacked/」ページから通報をして指示を仰いでください。 - フォロワーへの注意喚起
他の人が被害に遭わないように別の方法で状況を伝えて、投稿やDMのURL等をクリックしないよう喚起します
迅速な対応が被害の拡大を防ぎます。
乗っ取られないための対策
被害を防ぐための具体的な対策:
- 二段階認証を有効にする
ログイン時に追加のコードが必要になるため、安全性が大幅に向上する上、誰かがログインしようとすると通知が来るのですぐに気がつくことができます。 - 強力なパスワードを設定する
「123456」や「password」などは避け、長く複雑なパスワードを使用しましょう。 - リンクやDMを慎重に扱う
知らないリンクは絶対にクリックせず、DMでの怪しいメッセージは無視してください。 - アカウントの定期的な確認
投稿や設定を定期的にチェックし、異変がないか確認します。
これらの対策を実施することで、乗っ取り被害を未然に防ぐことができます。
Instagramはビジネスにおいて重要なツールですが、安全性を軽視すると大きな被害に繋がります。
みなさんもこの記事の内容を参考に、アカウントの安全性を見直してみてください。